2022/09/25 10:41

BASEよりBlogをご覧頂いている皆様

この度はReborn-Art Festivalのオンラインストアにアクセス頂き

誠に有難う御座います。


早いもので今期も残すところ約1週間となりました。

今期のリボーンアートフェスティバルはもうお楽しみ頂けましたでしょうか?

まだ来れていないという方も、もう来てくださったという方も

リボーンアートパスポートをお持ちの方は会期中何度でも

ご来場頂けますので、ぜひ最終日までお待ちしております!


さて、今回の〝オフィシャルグッズ〟

また、石巻の美味しいフードを紹介させて頂いております

〝リボーンセレクト〟

ご好評いただき大変嬉しく思います。


中でもおすすめは

今回の参加アーティストの方々にデザイン頂きましたTシャツやバッグです。

既存のデザインではなく、なんと今回グッズのために一から描いて頂きました。


特に今回新しく加わった鑑賞エリアであり

また、東日本大震災の被害が大きかった

南浜復興祈念公園周辺エリアに作品を展示されている

川俣正さん、加藤泉さん、風間サチコさん。

それぞれの展示作品、またその作品に込められた想いが

強く反映されたデザインとなっておりますので

作品鑑賞前と鑑賞後ではまた違った印象で

着用頂けることと思います。


まだご鑑賞いただけていない方もたくさんいらっしゃると思いますので

各アーティストの皆様を簡単にでは御座いますが紹介させて頂きます。


-川俣正-


1982年にベネチアビエンナーレに参加して以来、世界を舞台に活躍する川俣の作風は「制作プロセスそのもの」も作品であるということである。川俣の手がける大がかりなプロジェクトではアパートや公共空間に材木を張り巡らし、空間そのもののとらえ方を作品として見せているが、そこでは観客の動きまでもが作品のプロセスとなる。プロジェクトを実施するために作られる模型や平面レリーフもそうした意味でプランではなく一つ一つがそこに至るプロセスを抱えた作品だと言える。インスタレーションという手法をいち早くとりいれた川俣だが、最近個別作品の人気も高まっている。



今回の作品でもあり

Tシャツのデザインモチーフにもなった

《石巻タワー》


↓↓↓


「震災後の平坦な地に塔を組み立てる。空を目指して立つ塔のイメージは、ここに引き続き住む人たちの強い意志を反映するのではないかと思った。会期中、ずっと明かりが灯っている。公開制作にして、誰でもがこの制作を見ることができるようにする。このプロジェクトは、今回のフェスティバルから数年をかけて完成される」(川俣正)


リボーンアートフェスティバルオフィシャルサイトより

RAF 2021-22 オープニングトーク「川俣正《石巻タワー》から考える、石巻のこれまでとこれから」

https://www.reborn-art-fes.jp/artist/tadashikawamata/

合わせて是非ご覧下さいませ。



-加藤泉-


1969 年島根県⽣まれ。1992年武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業。東京と香港で活動。

2007年ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(イタリア館、イタリア)招聘をきっかけに国内だけでなく国際舞台にて活動。近年の主な個展として、Red Brick Art Museum(北京、2018年)、Fundación Casa Wabi(プエルト・エスコンディード、メキシコ、2019年)、原美術館/ハラ ミュージアム アーク(東京/群馬、2館同時開催、2019年)、SCAD Museum of Art(サバンナ、米国、2021年)など。その他、2014年よりペロタン・ギャラリー(ニューヨーク、パリ、上海、香港、ソウル)にて個展開催。

今年、2022年は「ハワイ・トリエンナーレ2022」(ホノルル、米国)、「Assembly 1: Unstored」(Assembly、ニューヨーク州、米国)、「A SUMMER IN LE HAVRE」(ルアーブル、フランス)に参加。秋にはスティーブン・フリードマン・ギャラリー(ロンドン)にて個展を予定。

タイトル


《無題》

加藤泉は、東京と香港を拠点に活動するアーティストです。絵画をベースに、2003年頃から木彫作品、ソフトビニール、石、布などさまざまな素材を使いながら、人のかたちを手がかりに作品を発表しています。本作は、石巻市稲井地区の採石場で、加藤自身が見立てた稲井石を使っています。

川俣正は、1982年にベネチアビエンナーレに参加して以来、世界を舞台に活躍するアーティストです。制作プロセスや空間そのものの捉え方を作品として見せ、そこでは観客の動きまでもが作品のプロセスとなります。


「地元の石屋さんに協力してもらって積み上げた約3mの立像や横たわる像など、大小の石に現地で着彩していきます。それらの石作品は、津波で大きな被害を受けた南浜地区の、流されずに生き残った蔵の周りや室内に点在させて展示します」(加藤泉)



-風間サチコ-


1972年東京都生まれ。東京都在住。

「現在」起きている現象の根源を「過去」に探り、「未来」に垂れ込む暗雲を予兆させる黒い木版画を中心に制作する。一つの画面に様々なモチーフが盛り込まれ構成された木版画は漫画風でナンセンス、黒一色のみの単色でありながら濃淡を駆使するなど多彩な表現を試み、彫刻刀によるシャープな描線によってきわどいテーマを巧みに表現する。風間は作品のなかで、現代社会や歴史の直視しがたい現実が、時には滑稽でコミカルに見えてしまう場面を捉えようとしている。そこには作家自身が社会の当事者であるよりも、むしろ観察者でありたいという意識が反映されている。作品はフィクションの世界だが、制作に際しては古書研究をするなど独自のリサーチを徹底し、現実や歴史の黒い闇を彫りおこすことで、真実から嘘を抉り出し、嘘から真実を描き出す。


タイトル :

FLOW(沖つ国 / 不老山)

延びる海岸

立体視(石巻石)


現代社会や歴史の中の黒い闇をシャープに掘り起こし、独自の表現を続ける風間サチコの今回のテーマは「新しい山水」です。風間は、会場となる蔵が「野蒜石」で作られていたことから、石巻から西に18kmほど離れた野蒜で採石された凝灰岩のリサーチを始めました。野蒜には日本三景の松島のような奇岩がありましたが、現在は防潮堤で様変わりし、名勝「不老山」はコンクリート壁に挟まれ窮屈そうにしています。風景の変化を劣化と見るか進化と見るか。松尾芭蕉の見た風景、100年前の絵葉書の風景。そして未来は。


風間さんご自身が綴るBLOG
窓外の黒化粧でもご紹介頂きましたので
ぜひご覧下さいませ。
http://kazamasachiko.com/?paged=2


長々と綴らせて頂きましたが
少しでもご興味を持って頂けましたら幸いです。